冷たいものが歯にしみる知覚過敏には、専用の歯磨き粉がおすすめ

知覚過敏専用の歯磨き粉

最近、虫歯でないのに、歯がしみる人が増えています。最近よく冷たいものがしみると感じたら要注意!かもしれません。

知覚過敏は、字の通り、しみたりする知覚が過敏に反応する歯の病気です。症状は冷たいものを飲んだときにしみる、温かいものでもときどきしみるといった状態です。ただし、虫歯などと違って、しみる状態は、食べたり飲んだりする瞬間だけです。

しかも、冷たいものを食べ続けていると、しみるのはだんだん慣れてきます。虫歯は歯が虫歯菌によって溶かされているため、冷たいものを食べたり飲むたびに痛みがでるので、痛みになれることはありません。

歯の表面はエナメル質という硬い組織で覆われています。その下にたくさん水分を含む象牙質という層があり、この象牙質がさらに歯の中にある神経に痛みや温度感覚を伝えています。この硬い組織のエナメル質がなんらかの原因で剥がれ、象牙質が露出すると、冷たさが象牙質にそのまま伝わるため、歯がしみます。

エナメル質が剥がれる原因にはいくつかあります。一つは加齢です。歯を長年使うことで、歯に少しずつ力が加わり、エナメル質が少しずつ剥がれていきます。そして、最終的に象牙質が露出します。

2つめは、歯を力を入れて磨きすぎの場合です。力を入れて磨きすぎると、エナメル質が剥がれます。また、最近では歯磨き粉に含まれる研磨剤によって、エナメル質が削れてしまうこともあります。

そして、3つめは、歯ぎしりです。歯ぎしりは歯に力が加わりますので、エナメル質の表面にヒビが入り、そして、徐々にエナメル質が剥がれます。

こういった原因で、エナメル質が剥がれ、象牙質が露出して、知覚過敏がおこります。残念ながら、知覚過敏の治療はこの象牙質をコーティングする治療しかなく、このコーティングしても時間の経過とともに、剥がれてしまいます。

そこで、知覚過敏におすすめなのが、知覚過敏専用の歯磨き粉です。知覚過敏専用の歯磨き粉には、象牙質に浸透して、神経を少しずつ麻痺させたり、象牙質をコーティングする作用があります。

もちろん、これも、コーティングが剥がれるので一時的な効果ですが、歯磨き粉は毎日使いますので、知覚過敏専用の歯磨き粉を毎日使うことで、毎日、歯が新しくコーティングされ、知覚過敏にとても効果的です。

この知覚過敏にきく成分には様々あり、硝酸カリウム、硝酸アルミニウムなどがあります。これらの成分は使えば使うほど歯に浸透して効果を発揮しますので、毎日、歯ブラシの頭いっぱいに知覚過敏専用の歯磨き粉をたくさんつけて歯磨きしてください。歯磨き粉がたくさんあるほど、象牙質に浸透しやすくなり、歯がしみにくくなります。

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知覚過敏は残念ながら治ることはありません。治すには歯を削って詰めるか、それでも治らない場合は、神経をとることになります。ですので、知覚過敏になったら、知覚過敏用の歯磨きを毎日使って、歯がしみないようにしましょう。

ただし、歯がしみるのはもちろん、虫歯の可能性もあります。歯医者さんにいって、虫歯ではないかをきちんと診断してもらいましょう。

そのときに、知覚過敏と診断されたら、歯ぎしりが原因の知覚過敏なのか、それとも、加齢なのか、歯磨きのとき力を入れすぎてエナメル質が剥がれているのかなど、原因を教えてもらうことで、原因に対する治療をすることもできます。

歯がしみたら、まずは歯医者さんに相談してみてくださいね。

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