どうして、親知らずが横向きに生えてくるのか

横向きに生えてきた親知らず

私達の歯は、親知らずを加えないとすると、左右上下全部で、健康な人では28本の歯が生えています。

この28本の歯は、多くの人はまっすぐ生えてきますが、健康な人でも、親知らずは横向きに生えて来ることが多いです。

親知らずがどうして、横向きに生えてくるかというと、私達の顎の大きさが関係しています。

最近の人たちは、顎が小さくなってきています。そのため、親知らずが生えてくるスペースがありません。

生えてくるスペースがないのに、親知らずはなんとかして生えてこようとするため、横向きに生えてこようとします。

親知らずが横向きに生えてくると、体にどんな影響があるのでしょうか。親知らずが横向きに生えてくることで引き起こされる病気が3つあります。

  • 虫歯になりやすい。
  • 歯周病を引き起こす可能性がある。
  • 顎関節症になる可能性がある。

ひとつ目は、虫歯です。これは親知らずが横向きに生えてくることで、手前の歯と隙間を作り、その隙間に汚れや菌の塊であるプラークが溜まり、虫歯を起こします。また、手前の第二大臼歯という歯にも汚れがつきますので、虫歯をおこします。

ふたつ目は、歯周病です。これは、親知らずが横向きに生えているため、汚れが歯磨きだけでは落としきれず、その汚れが歯ぐきに炎症を引き起こします。その炎症によって、歯周病が進行します。しかも、親知らず周辺だけでなく、虫歯のように手前の歯やさらにその前の歯と炎症を拡大させます。

3つ目は、顎関節症です。これは、親知らずが生える力によって、手前の第二大臼歯を押します。押された第二大臼歯は、さらに手前の歯を押します。そうすると、今までのかみ合わせとずれるため、顎に痛みが生じることがあります。

このように、3つの病気を引きおこす可能性があります。親知らずが横向きに生えてくるだけで、これだけの病気を引き起こす可能性があります。

しかも、どんなに一生懸命、歯を磨いても、なかなか予防できないのが親知らずのやっかいなところと言えます。

親知らずが横向きに生えてきたら、まずは、歯医者さんに行って相談をしましょう。このまま放置すると、虫歯になりやすいのか、歯周病になりやすいのかなどを説明してくれます。

また、抜いたほうがいいのかどうかも説明してくれますから、親知らずが横向きに生えてきたことによる不安が解消されます。

親知らずが横向きに生えてくるだけで様々な病気を引き起こします。ぜひ、一度お口の中をチェックして、親知らずが横向きに生えていたら、歯医者さんに行って診察を受けてみてくださいね。

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