歯石が肺炎を起こすことも?歯石を放置したらいけない理由

歯石

歯磨きをしていると、白いような、黄色っぽいような、ザラザラしている石のようなものが歯についていることはありませんか?

それは歯石の可能性が高いです。

ただ、多くの人は、歯石は痛みが特にないので、放置してしまいがちです。

ですが、この歯石、放置してしまうと、肺炎をおこすこともあります。

そんな実は怖い、歯石を放置してはいけない理由をご紹介します。

歯石は、細菌の塊である、プラークが硬くなったもので、その中には何億もの細菌がひしめき合って生息しています。

歯石を放置すると、さらに汚れがつきやすくなり、歯周病を悪化させて、歯茎下がりなどを引き起こし、歯が最終的にグラグラになって、抜けてしまう原因にもなりかねません。

でも、歯石が怖い理由はそれだけではありません。

歯石は肺炎を引き起こす原因にもなるのです。

若い方が歯石が肺に入り込んで肺炎になってしまう、ということはまずありません。

ですが、免疫疾患を患っているかたや、高齢になり、免疫力が低下すると、肺に歯石が入ってしまうことで、肺炎を引き起こしてしまいます。

特に高齢者は、反射機能が低下しているので、むせやすくなり、食べ物が肺に入り込んでしまうリスクが高くなります。

そのときに一緒に歯石が肺に入り込んでしまうことで、肺炎になってしまいます。

肺炎の死亡率はなんと、高齢者の場合は一位です。

ですので、たかが歯石でも放置してしまうも恐ろしいことになります。

また、肺炎以外にも歯石にはリスクがあります。

癌に次いで、今や死亡原因第二位の病気、心筋梗塞も歯石によって引き起こされることがあります。

歯石は、細菌の塊です。

そして、口のなかには無数の毛細血管があります。

その毛細血管から、歯石の細菌が?、心臓に侵入して、心臓に炎症をひきおこすことが確認されています。

さらに、その細菌が血管の中で塊となり、心筋梗塞をおこすこともあります。

もちろん、頻度は少ないですが、心筋梗塞の患者さんの心臓を病理解剖した結果、恐ろしい数の歯周病菌が検出されたという研究結果も報告されています。

歯石は血管に細菌を侵入させ、血管に炎症をひきおこすことが確認されています。

つまり、血管が炎症を引き起こすことで、糖尿病などの生活習慣病がおきやすくなったりします。

ですので、痛みがない歯石ではありますが、歯石を放置することで、肺炎や心筋梗塞など、命を脅かすおそろしい病気を引き起こす可能性があります。

ですから、歯石は絶対に放置してはいけないのです。

日頃から歯石を予防する歯みがき粉をしっかりと使って歯みがきをしたり、半年に一度は歯医者さんでの歯石とりがとても大切です。
痛みがない、歯石は、歯周病を悪化させるだけではありません。

命を脅かすおそろしい病気を引き起こすこともある、とてもおそろしい細菌の塊です。

ぜひ、歯石を口のなかで見つけたら、放置せずにすぐに歯医者さんで除去してもらいましょう。

そして歯石がつかないようにしっかりと予防しましょう。

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