赤ちゃんを出産してから、1か月検診、4ヶ月検診、10ヶ月検診が終わったと思ったら、1歳半検診、そして3歳児検診とお母さんはとっても忙しいですよね。
歯の健診に関しては、1歳半検診と3歳児検診で行われます。
地方自治体によっては2歳や2歳半で歯科検診を別で行っているところもあります。
多くのお子さんの場合、3歳児検診では虫歯になっている子は少なく、虫歯があっても1~2本というお子さんが多いです。
しかし、この3歳児検診で安心してはいけません。
じつは、この3歳児検診を終えてから、小学校に入学する、就学前検診までに虫歯リスクが上昇します。
その理由と、虫歯対策についてご紹介します。
3歳からが危険!虫歯リスクがアップする理由とは?
じつは3歳児検診を終えたときから、虫歯リスクは上昇します。
というのも3歳というのは幼稚園や保育園に入園するからです。
今まで、家庭の中で育ってきたお子さんも、幼稚園や保育園で社会性を学び、ひとつひとつ成長していきます。
ほんのちょっと前までは話すのもやっとだったのに、3歳を境目によくおしゃべりをするようになり、しっかりと自分の意思を伝えられるようになってきます。
お友達との交流が増えることで、今まではジュースを控えてきたけど、お友達と遊ぶようになって、ジュースを飲む機会が増加したりします。
幼稚園や保育園ではおやつも食べるので、おやつのおいしさもしっかりと学んできます。
さらにお母さんが仕事に復帰することも多いので、ついつい、だだをこねられたり、おねだりされてしまうと、おかしを与えてしまうことが増えます。
こういったことで、歯磨きをサボってしまうと、虫歯が増えてきます。
また、今では大人の歯が早く生えてくるお子さんも多く、一般的に6歳で生える、6歳臼歯と呼ばれる歯も、年長さんの学年、5歳で生えてくる子も珍しくありません。
さらに前歯も先に抜けて大人の歯が生えている子も最近では増えています。
生えたての大人の歯は、まだまだ未熟で、虫歯にとてもなりやすいのです。
ですから、こういった歯の生える状況もあわさって、虫歯リスクが上昇してしまうのです。
3歳児検診の後こそ、しっかりと予防歯科!が大切
虫歯リスクが上昇してしまう理由はわかったけど、それじゃあ、いったい、どうすればいいの?と思うお母さんも多いかと思います。
お菓子を制限すればいいの?と思うお母さんもいらっしゃるかもしれません。
ですが、お菓子を制限するのではなく、「うまくおやつも生活に取り入れながら虫歯を予防する」これがとても大切です。
例えば、おやつを食べてしまうのであれば、そのあとにジュースではなく、お茶や、お水を飲むようにする、できれば、おやつのあとにブクブクうがいをする、といった習慣をつけさせましょう。
もちろん、寝る前の歯磨きも大切です。
ですが、食後はお口の中が酸性に傾き、歯が融けてしまうリスクがアップします。
ですので、お茶やお水を飲むだけでも虫歯になるリスクが違ってきます。
また、3歳児検診ではフッ素塗布を希望者には受けることができますが、3歳児検診以降ではフッ素塗布は歯医者さんでないとフッ素塗布が受けれないことが多いです。
ですので、3歳児検診が終わってからは、特に半年に1回、歯医者さんでのフッ素塗布などの予防を徹底するようにしましょう。
とくに大人の歯が生えてくる5歳の年長さんは、大人の歯が虫歯になってしまっては、将来、大人になっても、ずっと虫歯で苦しまないといけなくなってしまうかもしれません。
いつまでも虫歯知らずの健康的な歯でいるためにも、ぜひ、3歳児検診の後こそ、しっかりと予防を頑張ってくださいね。
もちろん、おいしいおやつの後のブクブクうがいと寝る前の歯磨きもかかさずに。
お母さんも大変な時期ですが、お子さんと一緒に虫歯予防をしていってくださいね。