歯磨きには欠かせない歯ブラシですが、どういう基準で、選べばいいのかわからない方が多いと思います。それにはまず、自分のお口のタイプを知ることが大切です。
まず鏡の前で口の中をのぞいてみてください。銀歯などがたくさんつめられていますか?今までたくさん虫歯の治療の経験はありますか?そういった方は虫歯になりやすいタイプです。
次にあなたは口臭に悩んでませんか?また、今、歯を磨いて歯ぐきから出血がありますか?そういった方は歯周病タイプです。
最後は昔から虫歯の治療に通っていて、またお口も臭く、歯ぐきから出血もある方は虫歯も歯周病もひどいタイプです。
ひとつずつタイプ別におすすめの歯ブラシをご紹介します。
虫歯になりやすい方にオススメする歯ブラシ
- 毛が硬め。
- 頭の毛が平らなタイプ。
虫歯になりやすい方にオススメです。虫歯は歯に汚れがこびりついてできます。ですので、しっかりと汚れを落とす必要があります。ですので、虫歯になりやすい方は歯ブラシの毛の硬さは硬めがオススメです。
イメージとしては、フライパンにこびりついた焦げは柔らかいスポンジよりも硬いたわしタイプの方が、よく汚れが落ちます。それと同じです。
よく、硬い歯ブラシを使うと歯がすり減るイメージがあるから、使わないという方がいますが、その心配はまずありません。
もちろん、歯を磨きすぎて歯が削れてしまうような方もいますが、そのようなタイプの人には虫歯はありません。
虫歯にたくさんなっている人は磨く時間がたいてい足りていないので、硬い歯ブラシを使って磨きすぎのくらいがちょうどよいです。
また、歯ブラシの頭の毛の形は平らなものがいいです。これは歯と接する面積が大きくなるので、磨く効率がアップし、よく汚れが落ちるからです。
ちなみにこのタイプの歯ブラシは歯を白くするホワイトニング歯磨き粉との相性がよく、歯の着色汚れ(ステイン)をとてもキレイに落としてくれます。
歯周病タイプの方にオススメする歯ブラシ
- 毛柔らかめ。
- 毛先がギザギザのタイプ。
虫歯はそんなにないのに、歯茎から出血がある、お口が臭う、ネバネバする方はおそらく歯周病にかかっています。そういった方にオススメの歯ブラシです。
歯周病は歯と歯茎の境目に汚れが溜まり、菌が繁殖し、歯茎を腫れさせます。ですので、境目の汚れをしっかりとキレイにすることが大切です。
しかし、歯茎に毛先が当たると痛かったり、歯茎を傷つけてしまうので、柔らかい毛の歯ブラシをオススメします。
柔らかいと、歯茎にあたっても痛くないです。また、出血が気になる方は血がでるので、磨かない方が多いですが、磨かないと出血はずっと続きます。ですので、気にせずに磨いてください。そのためにも痛くない柔らかい毛の歯ブラシが最適です。
また、しっかりと歯と歯茎の境目に毛先が入るほうが良いので、毛先はギザギザタイプがいいです。
ちなみにこのタイプの歯ブラシは広範囲を磨くのには適していないので、磨くときは歯の一本一本に小刻みに磨く必要があります。
虫歯も歯周病もひどい方にオススメする歯ブラシ
仕事が忙しくて歯磨きが全然できていない人は虫歯も放置していて、しかも、歯を磨けていないので、お口の中が細菌だらけになっています。
ですので、虫歯もたくさんあり、歯周病もかなり進行しているケースが多いです。
もちろん、こういうタイプの人は上記の2種類のタイプを使い分けすることが理想となりますが、現実にはとても厳しいです。
- 歯ブラシの頭が大きい。
- 硬さは硬すぎず柔らかすぎない。
これは、歯ブラシの頭が大きいので歯磨きが上手じゃない人でも、効率的に磨くことができます。この歯ブラシは横も縦も幅があり、歯も歯茎も磨けます。硬すぎないので、歯茎も痛くありません。
また、小さいお子様もこのタイプだと、磨き残しが少ないのでオススメです。
おわりに
値段が安いものは毛束が少なかったり、コシが弱くなってすぐにヘタりやすいので、注意しましょう。
歯ブラシは消耗品ですので、食器洗いのスポンジと一緒でへたると効率的に磨けず、磨き残しが多くなります。衛生面からも、月に一度は歯ブラシを交換しましょう。
今まで、歯ブラシをなんとなく選んでいたのではないでしょうか?ぜひ、これを機会に自分のお口のタイプを自分で考えて、自分にあった歯ブラシを選んでみましょう。歯磨きの効率がアップし、歯が長持ちします。
もちろん、近くに歯医者さんで、歯ブラシのプロフェッショナル歯科衛生士さんに歯磨きのやり方とおすすめ歯ブラシを紹介してもらうのもいいとおもいます。