歯が真っ白だと好感度も高く、笑顔が素敵に見えます。
ホワイトニングをしたいという人もたくさんいらっしゃいます。
しかし、なかなか歯医者さんで行なうホワイトニングは高くてできないと思っている人もいます。
そこで、歯科医師の私がやっている自宅でできるホワイトニングをご紹介します。
自宅でできるホワイトニングは、「市販のホワイトニング用の歯磨き粉」と、「ホワイトニング用の歯ブラシ」を使います。
実は、ホワイトニング用の歯磨き粉とホワイトニング用の歯ブラシを使うだけで、歯に付いた着色汚れを十分綺麗にすることができます。
市販のホワイトニング用歯磨き粉がたくさん販売されていますが、おすすめの成分は、「ピロリン酸ナトリウム」です。
ピロリン酸ナトリウムは、歯の着色汚れを浮かせて落としてくれます。
この成分は、浮かせて汚れを落とすタイプの成分ですから、毎日使っても問題はありません。歯にも優ししいので、ぜひ、成分を確認していただき、購入してください。
また、すぐに落としたい着色汚れには、研磨剤の成分で「炭酸カルシウム」や「ポリエチレングリコール」などが含まれている歯磨き粉を購入しましょう。
ただし、この研磨剤の成分はあっという間に歯の着色汚れを落としてくれますが、毎日使うと歯の表面を削ってしまうこともありますので、大切なときに使うようにしましょう。
[おすすめの成分]
- ピロリン酸ナトリウム
- 炭酸カルシウム
- ポリエチレングリコール
ホワイトニング用の歯ブラシですが、歯ブラシのヘッドの部分が平らで毛が密集しているものを選びましょう。
ギザギザしているものや、毛先が柔らかいものは、歯の表面に毛先が最大面積で当たらないため、ホワイトニング用歯磨き粉の効果を十分に発揮できません。
硬くて、歯ブラシの毛先が平らな歯ブラシを選びましょう。
[おすすめの歯ブラシ]
- ヘッドの部分が平ら
- 毛が密集している
そして、一番のポイントは磨き方です。
歯一本一本丁寧に磨くことが最大のポイントです。
歯ブラシの頭の部分全体に歯磨き粉が乗る量を歯ブラシにつけます。
歯ブラシの毛先を垂直に歯に当てたら、小刻みに、水平に磨きます。
一本磨くのにかける時間はおよそ30秒から1分ほどです。
このとき、力をいれて磨くのではなく、小刻みに動かすことがポイントです。
前歯6本ずつ、上下合わせて12本で歯磨き粉の量は歯ブラシの頭全体に乗る量となります。また、奥歯を磨くときは、歯磨き粉を追加しましょう。
[歯の磨き方]
- 歯一本一本丁寧に磨く
- 歯ブラシの頭の部分全体に歯磨き粉を乗せる
- 毛先を垂直に歯に当てて、小刻みに、水平に磨く
- 歯ブラシを小刻みに動かす
- 30秒から1分ほど磨く
- 奥歯を磨くとき、歯磨き粉を追加する
ちなみに、手磨きでも十分にきれいになりますが、電動歯ブラシのホワイトニングモードがついているものを使って磨くと、小刻みに動かせる回数が手磨きの何万倍と桁が違いますので、効果的です。
電動歯ブラシを使うときも、一本一本丁寧に歯ブラシの毛先を30秒から1分ほど当てるだけでいいです。
電動歯ブラシの毛先があとは勝手に動いてくれます。
結婚式などの大切なときは、この磨き方を一週間前からスタートすると、大切なときにはかなり白くなっています。
ただし、あくまでも自宅でできるホワイトニングには限界があります。
表面の着色汚れを落とすだけですので、加齢による着色汚れには、ある程度の効果しかありません。またすぐになんとかしたい着色汚れは、直接歯医者さんに行って、歯科衛生士さんに歯面清掃といって、歯の表面を歯科専売のクリーニング剤で歯の着色汚れをきれいに落としてくれるのでおすすめです。
ぜひ、自宅でホワイトニングしたい場合は、「ホワイトニング用歯磨き粉」、「ホワイトニング用の歯ブラシ」、そして、「ホワイトニングのための磨き方」を実践してくださいね。