顆粒入り歯磨き粉による健康被害!気をつけて!

顆粒入り歯磨き粉

今、インターネットを中心に、歯磨き粉による健康被害が報告され、話題となっています。

歯科の雑誌でも話題となり、取り上げられています。

そんな歯磨き粉による健康被害についてご紹介します。

主に、健康被害が報告されている歯磨き粉は、『顆粒入り歯磨き粉』です。

代表的なものに、よくテレビコマーシャルで見る『クリアクリーン』があります。

おそらく、あの爽快感がよくて、今現在、使っているという方もいらっしゃるかと思います。

この顆粒入り歯磨き粉による健康被害とは、主に『歯茎の炎症や不快感』です。

顆粒入り歯磨き粉は、テレビコマーシャルでは、その顆粒がはじけて、薬用成分がしっかりと浸透する!というイメージ映像が流れいますが、実際は異なります。

この顆粒が実際は弾けずに、口の中に残ってしまっています。

しかもやっかいなことに、歯と歯茎の間の歯周ポケットの奥底に入り込んでしまう事例が数多く報告されています。

歯周ポケットの奥底に入り込んでしまうと、顆粒は異物であり、歯茎に炎症を引き起こしたり、不快感を生じさせます。

さらに、テレビコマーシャルでは、はじけて、薬用成分が浸透するかのように演出されていますが、実際は弾けずにいつまでも歯周ポケットの奥底に居座り続けています。

入ってしまうのは簡単でも、歯周ポケットに一度入り込んでしまっては、歯科医院で専門の道具を使わないと、取り出せない状態になってしまう方もいます。

さらに、この顆粒入り歯磨き粉による健康被害でやっかいなことは、顆粒入り歯磨き粉を好んでしっかりと磨いている人ほど、顆粒が歯周ポケットの奥底に入り込んで、不快感を生じさせています。

ですので、ぱっと見は、歯茎が健康であるものの、歯周ポケットは深く、炎症がおきているという、歯周病ではあまりみない歯茎の状態になっています。

歯科医院でも、『歯を一生懸命みがいているのに、いつも歯茎が不快!』という訴えをする患者さんがいらっしゃいます。

しかし、歯茎は健康であり、なぜこのような状態なのか、よくわからないといった状況になり、多くの歯科医師を悩ませました。

患者さんは不快感を訴えているので、よくよく話を聞いてしっかりと歯茎を検査したことで、ようやく判明したのです。

さらにやっかいなことは、インプラント治療を受けた患者さんです。

インプラント治療後というのは、今まで以上に、歯のメインテナンスが必要となります。

そのためしっかりと歯を磨く必要があるのですが、この顆粒入り歯磨き粉を使ったために、歯茎とインプラントの隙間にこの顆粒が入り込み、歯茎に炎症を引き起こしてしまった症例も報告されています。

幸いなことにしっかりと歯科医院でメインテナンスを受けたことで、インプラントがダメになってしまうことは避けられましたが、顆粒入り歯磨き粉を使い続ければ、インプラント自体に炎症が及んで、インプラントがダメになっていた可能性もあります。

ですので、特にインプラント治療を受けた方は絶対に顆粒入り歯磨き粉の使用はやめましょう。

治療を受けた歯科医院で勧められた、インプラント専用の歯磨き粉を使いましょう。

このように顆粒入り歯磨き粉には、歯茎の炎症や不快感を引き起こす、健康被害が報告されています。

一生懸命歯を磨いているのに、歯茎はきれいなのに、何故か歯茎の不快感が続く、といった方は、普段使っている歯磨き粉が顆粒入りかどうかを確認しましょう。

もし、顆粒入り歯磨き粉を使っているのであれば、ただちに使用をやめることをおすすめします。

どうしても、顆粒入りのツブツブ感が好きでやめられない方もいらっしゃるかと思いますが、このように健康被害が報告されているので、早めに使用をやめないと、歯茎がなぜがどんどん腫れてしまって、歯をしっかりと磨いていたのにも関わらず、歯が抜けてしまった、ということにもなりかねません。

治療方法は、歯周ポケットの奥底に入り込んだ顆粒を歯科医院でしっかりと除去してもらうしかありません。

ですが、顆粒入り歯磨き粉を継続していれば、せっかく顆粒を取り除いても意味がありません。

ですので、歯と歯茎の健康を守りたいのであれば、顆粒入り歯磨き粉以外の歯磨き粉を使って、歯磨きをしてください。

この顆粒入り歯磨き粉による健康被害は、まだ公になっているわけではなく、すべての歯科医師が把握しているというわけではありません。

ですので、歯茎が不快で様々な歯医者さんにいったけど、不快感が解消されない、と悩んでいる方も中にはいます。

そんな方はまずは、歯磨き粉を見直しましょう。

せっかく、歯磨きをしているのに、歯茎が炎症を起こしてしまっては本末転倒です。

ぜひ、自分の使っている歯磨き粉が、顆粒入り歯磨き粉でないかをすぐにチェックして、もし使っていたら、歯と歯茎の健康のためにただちに使用をやめてください。

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