歯が痛くても、我慢できるくらいのちょっとの痛みなら、我慢してしまうという方は多いです。
我慢してしまうのは、歯医者さんが怖いからではないでしょうか?
歯医者さんが怖い理由、一番は「注射」ではないでしょうか。予防注射も怖いですが、お口中は、見えないので、注射される恐怖がより強かったりします。さらに、皮膚よりも粘膜のほうが痛点といって痛みを感じる場所が多いため、痛みを感じやすいです。
さらに、虫歯が進行していると麻酔の注射をするため、なかなか麻酔が効かず、麻酔をするときに痛みがなかなか収まらないということもあります。
また、麻酔を頑張っても、さらに嫌なのが「歯を削る音」がさらに恐怖をかきたてます。
このように、歯の治療は痛みと恐怖が切っても切り離せない関係にあるため、「歯医者さん=怖い」というイメージがついてしまっています。
しかし、今はなるべく痛みが無いように表面麻酔をして、少し麻痺させてから注射をすることで、痛みが軽減します。
ただ、炎症が強いと表面麻酔をしても効きづらいため、強く痛みがでます。
では、歯医者さんが怖い理由はありますが、その原因はなんなのでしょうか?
それは、すでに虫歯が進行してしまっている状態で歯医者さんに行くからです。
虫歯が進行すればするほど、麻酔の注射が必要になり、さらに、痛みを伴います。
逆に初期の虫歯であれば、ちょこっと削って詰めるだけですむため、ほとんど痛みを感じずに治療することもできます。
さらに、普段から予防のために歯医者さんで定期的なクリーニングと定期検診を受けている人は、ほとんど虫歯にならず、歯医者さんは歯をきれいにしてくれるところという認識しかないので、怖いというイメージもありません。
とくに、小さな頃から予防のために歯医者さんに通っている患者さんは、歯医者さんがどうして世間で怖いイメージなのか不思議という方もいらっしゃいます。
ですから、いかに、虫歯や歯周病がひどくなる前に歯医者さんに行くかが大切となります。
「歯医者さん=怖い」というイメージを払拭するには、虫歯や歯周病になる前に、予防のために歯医者さんに通うことが非常に重要です。
私自身、歯科医師ですが、定期的に予防のために通っている患者さんには、怖くない歯医者さんです。
しかし、残念ながら腫れ上がった状態で来院された患者さんには、怖い歯医者さんだったでしょう。
ただ、しっかりとどうして虫歯が進行してしまったのか、どんな治療をすればいいのかきちんと説明し、今後、しっかりと予防をすればいいことを伝えれば、必要最低限の痛みですむ治療を行っています。
ですから、定期的に予防のために歯医者さんに通ってくれるようになります。
歯医者さんが怖いという人は、しっかりと予防に力をいれている歯医者さんに通って、虫歯や歯周病の予防をしてもらうことで、歯医者さんが怖くなくなります。
また、小さなお子さんがいらっしゃるお父さん、お母さんは、ぜひ、予防のために歯医者さんにお子さんを通わせてあげましょう。
歯医者さんが怖いイメージはとくに小さなときに形成されます。そんなイメージを虫歯になってから与えてしまうと、一生、歯医者さんが怖いままです。
予防のために小さい頃から歯医者さんに通っているお子さんは大きくなってからも歯医者さんが怖くなくなり、虫歯を知らずに成長していきます。
ぜひ、子供につらい思いをさせないためにも、定期的に予防のために歯医者さんに通うようにしてください。