歯を磨いているのに「口が臭い!」、それってドライマウスかも!

口臭

毎日歯を磨いているのに、仕事中や、友人と会話しているときなど、口の臭いが気になるときはありませんか?

歯医者さんに行っても、「歯周病も虫歯もとくに心配ない」と説明されたのに口臭がある方は、とくに注意が必要です。

それはドライマウスという症状かもしれません。

ここでは、ドライマウスの症状とケア方法を詳しくご紹介します。

人は、一日におよそ1.5リットルもの唾液を分泌すると言われています。

唾液は副交感神経が優位なときにたくさん分泌され、逆に交感神経が優位なときに、つまり、緊張しているときには、分泌が抑えらてしまいます。

また、寝ているときは唾液の分泌はストップします。

人はこの自律神経とよばれる、副交感神経と交感神経のバランスをとって生きており、口の中は人が活動しているときは一定の唾液が分泌されて、お口の中が潤っています。

ところが、花粉症のシーズンでは、抗アレルギー薬の副作用で口が乾いてしまったりします。さらに、抗うつ薬にも、唾液分泌を抑制してしまう副作用のものがあります。

これは、薬剤性のドライマウスとよばれます。薬を処方してもらった、内科医などに相談して、薬を変更することで、薬剤性のドライマウスは改善することができます。

ですが、問題は、薬の副作用ではないドライマウスです。

ドライマウスの原因は、先ほど説明したストレスなどによる自律神経の乱れです。ストレスによって、自律神経のうち、交感神経が優位となると、唾液が分泌されなくなり、口が乾きます。

唾液がでないと、食べたものの臭いや体の中から発生するガスが唾液に溶けずにそのまま臭いとして、口からでてしまいます。そのため、歯を磨いているに、口が臭いという症状がでます。

さらに、ドライマウスが悪化すると、口の乾燥だけではなく、口内炎ができやすくなったり、虫歯や歯周病が進行して、重症化しやすくなります。

また、口が乾きやすいと、虫歯の治療をしても、唾液の働きである抗菌作用が全く機能しないので、再び虫歯になりやすくなります。
そして、唾液を分泌する細胞は加齢とともに、萎縮していくので、年齢とともに口が乾きやすくなります。

このようなドライマウスを改善するにはいくつかの方法があります。

まず、大切なことは、「唾液腺を刺激すること」です。

唾液は、よく噛めば噛むほど、刺激されて分泌されます。しっかりと意識してよく噛むことがドライマウスには大切です。

さらに、唾液腺のマッサージをしましょう。顎の下、耳の前に大きな唾液腺である、顎下腺と耳下腺という唾液腺があります。 左右にあるので、顎の骨に沿って指で刺激すると、顎下腺を刺激できます。 耳の前の耳下腺も、指を使ってグリグリマッサージすると、唾液が分泌されます。とくに、寝る前のマッサージが効果的です。

さらに、舌をしっかりと動かしましょう。歯磨きの前に、舌を上と下の歯茎を舐めるように動かすことで、舌のところにある、舌下腺が刺激されて唾液が分泌されます。

ドライマウスの症状がひどい場合は、保湿液や、アルコールの含まれていないマウスウォッシュやスプレー、ジェルを使って、お口の中を保湿しましょう。

市販のものは、たいてい殺菌成分としてアルコールが含まれていますが、アルコールは水分を蒸発させてしまい、かえって、ドライマウスを悪化させてしまいます。ですから、アルコールが含まれていないものを選びましょう。

ドライマウスは、口の乾燥だけではなく、口臭や、虫歯、歯周病を引き起こします。さらに口内炎がなかなか治らなくて辛い痛みを経験することもあります。

そんな口臭でお悩みの方は、ぜひ、ご紹介したケア方法を実践して、ドライマウスを改善してください。

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