笑ったときに銀歯が見えるからと、思いっきり笑うことのできない方は多いです。
「どうして銀歯の治療を受けないといけないの?」
「銀歯を白くきれいな歯に変えることはできないの?」
銀歯を何とかできないかと悩んでいる方もいることと思います。
そこで、ここでは銀歯を白い歯に変える治療方法をご紹介します。
どうして銀歯の治療を受けないといけないの?
虫歯が進行すると、歯は虫に喰われたようになるため、歯の原型の形をとどめていません。
歯の原型が残っていれば、白い粘土のような材料、コンポジットレジンという材料で治療することができます。
しかし、 虫歯の範囲が大きく、原型が残っていなければ、土台がないため、金属での治療となります。
奥歯は噛む力が強いため、白いコンポジットレジンでは噛む力に耐えられないため、強度のある金属を使うという理由があります。
また、保険の治療では、前歯の片側3本、左右合わせて6本、上下で12本までしか、白くできません。
前歯の場合は、噛み切る力はかかるものの、奥歯のようにすりつぶす力はかからないため、銀歯の見える部分に、専用の白いコンポジットレジンを特殊な接着剤のような材料を使ってくっつけて白くすることができます。
しかし、奥歯では、銀歯の上に白いコンポジットレジンを重ねて白くすると、金属の部分が薄くなってしまうため、強度が弱くなって保険を適用することができません。
保険診療というのは、あくまでも健康でなくなったとき、病気になったときに、失ってしまった体の機能を回復するための治療ですので、残念ながら見た目を回復することを目的としていません。
つまり、噛めればよくて、「見た目を回復はする必要はないと保険診療では定義」されています。
歯医者さんは奥歯で白い歯を希望すると突然費用が高くなって、銀歯にしかしてくれないの?と、思ったこともあるかもしれませんが、これは保険診療の制度であり、歯医者さんもお金儲けをしたくて、白い歯を高くしているわけではありません。
ですので、奥歯などで銀歯ではなく白い治療を希望する場合は、保険ではなく、自費、自由診療となります。
銀歯を白くする治療方法には、どのような治療があるの?
まず、金属の裏打ちをするメタルボンドという治療方法があります。
これは、金属の裏打ちをしますから、見える部分は白になります。
また、金属の裏打ちがあるため、強度も強いです。
白い部分は、陶材という材料であり、ジルコニアなどが使われています。
ただし、金属の裏打ちがあるため、本物の歯のような透明感を出すことはできません。
費用は8万円ほどからの歯科医院が多いようです。
次に、真っ白なきれいな歯になる治療で、オールセラミッククラウンがあります。
これは一切金属を使っていない、真っ白な歯です。
ジルコニアなど、陶材をすべてに使っています。
ただし、ジルコニアは硬い材料ですが、金属に比べると割れてしまうおそれがあるため、その分厚みが必要もなります。
ですから、歯を削る量も多くなります。
歯が真っ白な芸能人の多くは、このオールセラミッククラウンという材料の治療を受けています。
費用は1本、10万円からの歯科医院が多いようです。
歯科医院によって白い歯には値段の違いがありますが、これは歯を削る道具や、歯の型をとるときに使う材料、そして、白い材料にかかる費用が歯科医院によって異なるために、値段の違いがでてきます。
また、最近、注目され始めた治療があります。
それは、ダイレクトクラウンといって、白い歯が最初から形づくられています。
これを歯科医師が患者さんの歯に合わせて、装着します。
保険は使えませんが、費用は従来までの治療よりもやすく、3万円ほどから行っている歯科医院もあります。
ただし、専門の技術がいるため、ダイレクトクラウンという専門の勉強をした歯科医師でなければできません。
歯を白くする大きなメリット
保険診療では難しいのですが、歯を白くすることで大きなメリットがあります。
それは、金属アレルギーを予防できるということです。
実は最近、小さいときに銀歯治療を受けて、大人になってある日突然、肌にかゆみがでたりする、金属アレルギーが問題となっています。
割合は少ないものの、銀歯が入っている人は、もし突然金属アレルギーの症状がでたら、注意する必要があります。
もちろん、白い歯は、思いっきり笑えるというメリットがあります。
中には、銀歯を笑われて、全然笑えなくなって、心に大きな傷をかかえてから、かなり深刻な状態になってから、相談に来る患者さんもいらっしゃいます。
値段は確かに白い歯は高いのですが、身体的にも、心理的にもメリットは大きいといえます。
おわりに
歯は毎日使うものですから、費用はかかりますが、もし、銀歯にするか、白い歯にするか悩んでいる方は、よく歯医者さんと相談しましょう。
白い歯だと、思いっきり笑えて、笑顔もとっても素敵です。
ぜひ、銀歯を白くしたいという人は、歯医者さんに相談して、どういった治療があるか改めて説明を受けて、白い歯にしてくださいね。