子供の歯が生えてきた!でも、変な色をしてるけどもう虫歯?形成不全について

子供は生まれてから小学生を卒業するまで、10年以上にわたって乳歯が生え、大人の歯が生えてきます。

子供の10年はあっという間ですが、この短い期間に乳歯が生えて、大人の歯に生え変わります。そんな乳歯が初めて生えてきたときや、大人の歯が初めて生えてきたときによく見てみると、黄色っぽい点があったり、少し茶色になっていたりするお子さんがいます。

歯が生えたばっかりなのに、もう虫歯?とビックリしてしまうお母さんもいるかもしれません。そんなお母さんの不安を今回は解決していきましょう。

形成不全症とは?

歯が生えたばっかりなのに、黄色っぽい点や茶色の点や模様があったりする場合、それは形成不全症の可能性が高いです。

形成不全症とは、歯を作るときにうまく形成できなかったため、白にならずに黄色や茶色の色になってしまいます。

この部分は白のエナメル質という歯の組織がしっかりと形成されていないため、虫歯になりやすいです。

形成不全症の原因は?

乳歯の形成不全症の場合、お腹の中ですでに乳歯が作られているため、お母さんが妊娠中に風邪を引いたりして体調不良で赤ちゃんにしっかりと栄養が行き渡っていないと起こります。

乳歯の場合の形成不全は、永久歯と比べると頻度は少なくなります。また、遺伝的におこることもあります。

永久歯の場合は、生まれてから永久歯が作られるので、生まれたあとの環境が大きく影響します。

赤ちゃんのときに大きな病気をしたり、また、顎をおもいっきり打つなどの怪我をしたりすると、歯を作っているときに衝撃が加わったり、栄養が足りないために、形成不全が起こります。

とくに男の子はよく転んで怪我をするので、前歯がなんとなく、色がちょっとへん!ということで、お母さんがあわてて連れてきますが、小さいときにおそらく怪我をして、顎をうって、形成不全になってしまったと予想されます。

乳歯の虫歯は注意!

今まで説明した形成不全症は、歯の一部分だけで、ほとんどのケースでは問題ありません。

問題となるのは、乳歯の虫歯が原因による形成不全症です。

これは、乳歯の虫歯を放置して根っこまで虫歯菌が感染すると、その下で生えようとする永久歯に虫歯菌が感染してしまうことでおきます。

そうなってしまうと、せっかく永久歯がエナメル質を形成しているのに、虫歯菌に邪魔されてしまい、歯は完全な形にならず、生えてきた時点で虫歯菌に感染していますし、完全に形成されなかったので、虫歯になりやすい歯になっています。

形成不全の治療方法は?

虫歯が原因ではなく、部分的な形成不全であれば、定期的にフッ素を塗って歯を強くすることで虫歯予防できます。

見た目が悪かったり、虫歯になりやすそうな形態をしていると歯医者さんが判断すれば、小さく削って詰める治療をすることがあります。

虫歯が原因の形成不全の場合でも、基本的にはフッ素で歯を強くして、削る必要があれば削って詰める治療をします。

しかし、虫歯が原因の形成不全の場合では、子供の歯磨き習慣ができていないので、将来的には歯が虫歯で抜けてなくなってしまう可能性が高いです。

定期的な予防が大切!

形成不全は、確かに虫歯リスクが上昇してしまいますが、定期的な予防で、虫歯を防ぐことができます。

ですから、変に心配するのではなく、リスクを知って、しっかりと予防しましょう。

また、乳歯は生え変わるから治療が必要がない!と思っている保護者の方がいますが、このように、あとから生えてくる永久歯に大きな影響を与えます。

一生使う、大切な歯、永久歯を守るためにも、乳歯のうちからの虫歯予防を心がけましょう。

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