季節の変わり目は、虫歯や歯周病にも要注意!

虫歯や歯周病に注意

季節の変わり目になると、必ずと言ってもいいほど、歯や歯茎が痛くなって来院される急患の方が増えます。

季節の変わり目は、体が急激な温度変化に対応しきれずに、免疫力が低下します。免疫力が低下するということは、お口の中の病気に対抗する力が弱まるということです。

お口の中で、病気と戦っている役割を果たすのが唾液です。免疫力が低下しますと、唾液の働きが悪くなり、菌をやっつける働きが弱くなり、風邪を引きやすくなります。もちろん、唾液は、歯周病菌、虫歯菌とも戦っています。

季節の変わり目で、免疫力が低下すると、今まで唾液の抗菌作用によって、抑えられていた歯周病菌、虫歯菌が活発になり活動し始めます。

では、季節の変わり目に風邪を引かないようにするのはもちろん、歯周病や虫歯にならないためには、どうすればいいのかをお伝えしていきましょう。

季節の変わり目は、免疫力は低下する

免疫力は低下

季節の変わり目は、どんなに普段元気な人でも免疫力が低下します。子供や高齢者は、成人の健康な状態と比較すると、もともとの免疫力が低いですから、より季節の変わり目は免疫力が低下します。

そもそも、季節の変わり目はなぜ、免疫力が低下してしまうのかというと、原因は温度変化にあります。体温が一度下がると免疫力はなんと30パーセントも低下すると言われています。

気温が急激に変化する季節の変わり目は、体温が変化することによって、免疫力に大きな影響を与えます。人は体温が上がると、血流が良くなり、免疫力がアップします。

血液は毎日、私達、人の体が細胞一つ一つに栄養と酸素を届けています。かわりに老廃物を持ち帰ってくれます。血液中には免疫力を司る白血球が存在します。

白血球が体中をめぐることで、体の異常をいち早く発見し、ウイルスや細菌と戦います。ところが、季節の変わり目によって体温調節が上手くいかないと、血流が悪くなります。

すると、体の異常の発見が遅れるばかりか、体内にウイルスや細菌などの異物を発見しても、血流が悪くなっているので、白血球が駆けつけるのが遅くなり、ウイルスや細菌に負けて、病気になりやすくなります。

ではどうしたらいいの?

季節の変わり目の気温の変化を止めることは誰にもできません。ですが、気温の変化を最小限に抑えることはできます。

季節の変わり目は、虫歯菌、歯周病菌を活発にさせないことはもちろん、風邪を予防するためにも、体温調節のしやすい上着を活用しましょう。

他にも、バランスの良い食事、適度な運動は血流を良くしてくれますので、免疫力を高めてくれます。

ですので、普段から規則正しい生活、バランスのとれた食事、そして、適度な運動は、全身の健康にはもちろん、歯周病、虫歯にまで、予防することに繋がるのです。

歯周病、虫歯予防は風邪予防に繋がる

実は、歯周病、虫歯予防にかかせない歯磨きが、風邪予防に繋がることがわかっています。

風邪予防にどうして、歯磨きが関係するの?歯磨きにそんな効果なんてあるの?と疑問に思いますよね。

口の中は、食事をしたり、飲み物を摂取するため、外気と触れる機会が多く、菌が容易に侵入しやすい場所です。風邪の菌やウイルスは当然、口から侵入してきます。口から侵入した菌が、人の体内に侵入して、風邪や様々な感染症を発症させます。

しかし、口から侵入した全ての菌がすぐに体内に侵入するわけではありません。口の中にしばらくとどまる菌も当然いるわけです。

そこで、歯磨きをするとどうなるでしょうか。菌は口の中の粘膜や舌、歯に付着していますよね。歯磨きをすれば、歯周病菌や虫歯菌を減らすことはもちろん、風邪や感染症の原因である菌やウイルスを減らすことができるのです。

だから、日頃の歯周病、虫歯予防の歯磨きが風邪予防に繋がるというわけです。

日頃の歯磨きは全身の健康につながる

歯周病、虫歯予防は風邪予防

日頃の歯磨きが、歯周病や虫歯予防だけでなく、風邪や感染症を予防効果があることがわかっていただけたと思います。

それでも、なかなか忙しくて、歯磨きをさぼったり、歯や歯茎に違和感がないから、歯磨きを怠ってしまう人は大勢います。ですが、歯周病や虫歯を予防するだけでなく、風邪や感染症を予防するために、歯磨きは毎日やりましょう。

歯磨きは、私達みんなの健康に直結します。毎日、忙しくて、面倒で歯磨きをサボってしまっている人は、普段は免疫力が高く、歯周病や虫歯の症状がなくても、季節の変わり目で、免疫力が下がってしまった途端に、歯や歯茎が痛くなってしまいます。

日頃から、歯磨きを頑張っている人は、歯周病や虫歯を予防するだけでなく、全身の病気も予防できています。

もし仮に、季節の変わり目で、免疫力が低下しても、日頃の歯磨きをきちんとしていれば口の中にいる歯周病菌、虫歯菌は少ないので、痛みは少なく、治療をすればすぐによくなることが多いです。

普段から歯磨きをさぼっていた人は、季節の変わり目を機に、歯周病や虫歯が発症し、なかなか治りません。特に歯周病は糖尿病などと同じ生活習慣病ですから、もとの健康な状態には戻りません。そのため、免疫力が下がるたびに悪化していく可能性が高いです。

毎日、歯磨きを頑張っている人には、歯周病や虫歯予防だけでなく、全身の健康維持という嬉しい効果をもたらしてくれます。

歯を磨くのは面倒かもしれません。でも、頑張った分、健康に、さぼった分、完治しにくい歯周病になったり風邪を引きやすくなります。

季節の変わり目はとくに、歯周病や虫歯になりやすいことをわかっていただけたと思います。

季節の変わり目は普段よりもより一層歯磨きを頑張って、歯周病、虫歯を予防して、風邪や感染症にもかからないようにしてくださいね。

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