虫歯にならない方法 ~確立をゼロに近づける~

hamigaki_iyagaru

始めに、知ってほしい事実があります。

虫歯にかかる確率をゼロにすることは残念ながらできません。

これは、虫歯に限ったことではなく、皆さんが最近気になっている癌など、病気と名のつくものは、全ての人にかかる可能性があります。

「じゃあ、どうしようもないの?」と疑問に思いますよね。

でも、その確率をゼロに近づけることはできます。しかも、早く気づけばその分だけ虫歯になる確率を下げられます。

ぜひ、今からご紹介することを一つでも実践していただければとおもいます。

3歳以下の子供をお持ちの方にやってほしいこと

お子さんが毎食後、歯ブラシを持つようにさせてください。もちろん、仕上げ磨きはお母さんにやってもらいたいのですが、ここで大切なことはお子さんの習慣の形成です。

『三つ子の魂百まで』という言葉があるくらい、子供のときに磨く習慣がないと、大人になっても、驚くくらい歯を磨きません。

実は、歯磨きは上手い、下手、以上に、毎日の習慣が重要なのです。

これは、スポーツも同じことがいえます。常にベストコンディションを保つためには、たまに行く、ジムの激しい筋トレではなく、毎日の地道なストレッチの方が重要であることと同じなんです。

そして、3歳というのもキーポイントになります。3歳は乳歯が全て生えそろう年齢です。あまり知られていないのですが、歯が生えたての状態は虫歯菌はゼロです。

しかし、家庭生活の中で虫歯菌に感染し、やがて虫歯になります。

無菌で生活し、無菌のものを食べ続けることができれば毎日、チョコレートを食べても虫歯にはなりません。

でも、現実には不可能なので、いかに、3歳までに菌に感染するリスクを減らすかということが鍵になります。

3歳までにお口の常在菌と言われる菌のバランスが完成します。これまでに虫歯になってしまうと、常在菌のバランスは崩れ、ずっと虫歯の危険が高い状態になります。

ですので、3歳までの子供がいらっしゃる方は、お母さんが毎日磨けなかったとしても、毎日、食後に歯ブラシをもたせるだけでもやってみましょう。

生活習慣を見直してほしい(回数よりも質)

毎日、歯ブラシしてるのに、虫歯になっているという方。 一緒に生活習慣を見直してみましょう。

毎食後3回磨いていますか?磨いているけど、虫歯になる!といった方が大勢います。

実は、私、毎食後3回も磨いていません。特に昔はお昼なんて仕事が忙しくて何とかご飯をお腹にかきいれて、歯磨きの時間なんて、とれない状態でした。でも、まだ虫歯経験ゼロです。どうしてでしょうか?

答えは簡単。 回数よりも質を大切にしているから。

1日3回磨いている方の多くは磨く時間がかなり短いです。一度、ストップウォッチで5分間、キチンと歯を磨いてみてください。多くの方は、意外と長い!と感じています。実は、きっちり5分も磨くと、下手な人でもお口全体を充分に磨けます。

もちろん、朝は、お口が臭うので、短くてもいいから磨くべきですが、夜はまず5分、しっかりと時間を測って磨いてみてください。それが続けられたら10分歯磨きを1日1回やってみてください。更に長く感じます。

歯磨きのポイント

歯を磨くときに、ポイントがあります。それは、順番に磨くこと。オススメはこの歯磨き方法です。

  1. 左上奥裏側
  2. 前歯裏側
  3. 右上奥裏側
  4. 右上奥ほっぺ側
  5. 上前歯クチビル側
  6. 左上奥ほっぺ側
  7. 左下奥べろ側
  8. 下前歯裏側
  9. 右下奥べろ側
  10. 右下奥ほっぺ側
  11. 下前歯クチビル側
  12. 左下奥ほっぺ側

どんな順番でもいいのですが、それを習慣化してください。

順番を決めるのが大切かというと、ルールがないと、必ず人には偏りができるからです。

右利きの人なら右上ばかり磨いて、左が全然磨けてないという人は結構たくさんいます。

今話題のラグビーの五郎丸選手はボールを蹴る時に必ず助走をつける距離を右へ何歩、左へ何歩、そして、話題のポーズをとってから、ボールを蹴るそうです。これは、ゴールを決めるために、毎回決まった順番で、誤差をできるだけ少なくすることで、より精密なゴールを決められます。

歯磨きも一緒です。必ず順番を決めれば、誤差が最小限となり、磨き残しはかなり減ります。

ぜひ、歯磨きをするときは順番を決めてみてください。

歯は上手に磨くことは難しいと自覚してほしい

私は歯を磨くのはそんなに上手ではありません。でも、上手に磨けなくても、私は虫歯になっていません。それは自分が下手だからこそ、プロフェッショナルに隅々まで、磨いてもらっているからです。

他の人だから、口の中が隅々まで、見れます。自分では奥歯の裏側なんてなかなか見えないし、見えないところを上手に磨ける人はほとんどいません。だから、歯は上手に磨けないということ自覚しましょう。

これにも、似たような話があります。テレビで大人気、東進予備校講師の林先生は、成績が良く伸びる生徒と、全く伸びない生徒の違いについて興味深い話をしていました。偏差値がとても低い生徒は先生の言う方法、順序で勉強するそうです。また、成績がとても優秀な生徒もまた、自分の苦手分野に関しては、先生のやり方を取り入れます。どちらのタイプも偏差値に違いはありますが、偏差値の上昇率はととても良いそうです。逆に成績が全く伸びない生徒は、実は、ちょっぴり優秀な生徒です。これは、自分のやり方を正しいと思い込んでいて、先生のやり方を全く取り入れません。

この違いは何か?

自分が正しいやり方で勉強していると思い込んでいるかどうか、ということ。自己流でソコソコの成績だからこそ自分に自身がありますが、それ以上の高みを目指すのは自己流ではとても、難しいのです。

偏差値が上がる人は、柔軟に良いやり方は取り入れます。それは自分がその分野を難しいと自覚しているからです。そう、歯を磨いても虫歯ができてしまうと悩んでいる人、自分は歯をちゃんとみがいているのに、、、と思い込んでいませんか?

ちゃんと磨けている人はほんのひとにぎりです。だから、歯医者さんという専門家にどこが磨けてなくて、どういったやり方がいいのかを指導してもらい、それでも、難しいので、歯科衛生士さんというお口のケアの専門家に磨いてもらいます。そう、正しいやり方を身につけるには、自分ができないことを自覚し、それを認めることが大切。

その結果として正しいやり方が身につきます。

ぜひ、一度、自分の心に問いかけてみてくださいね。

そして自覚されて虫歯になりにくくなった両親のもとで育てられたお子様は、虫歯の確立がぐっと減ります。

親のお口の状態は、子に、そして孫に引き継がれてしまいます。それは菌が感染するからという理由だけではなく、代々、お口にたいする考え方が引き継がれるからです。

もし、あなたの両親が入れ歯で、あなたも虫歯があるなら、その連鎖を子供のために止めてください。

それでは、今まで、虫歯になったことがない方も、ずっと虫歯で困っている方もぜひ、子供のためにそして、そのさらに先の未来のためにお試しください。

スポンサーリンク
広告
広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加