歯並びが気になるけど、矯正するには、あのワイヤーがちょっと、という方が多く、矯正治療を受けようか悩んでいます。
あのワイヤーが目立たなければ矯正するのにな、という方に、今人気の矯正、それが「舌側矯正」です。
舌側矯正とはいったい何なのか、わかりやすくご紹介します。
目立ちにくい!舌側矯正とは?
舌側矯正とは、いわゆる「裏側矯正」のことです。
歯の裏側に矯正装置である、ワイヤーとそれを固定するブラケットと呼ばれる装置を装着して歯を並べていきます。
歯の裏側に装置があるので、笑ったときでも目立ちにくく、見た目もいいので、成人矯正ではとても人気です。
特に芸能人の方はいつの間にか最初は歯並びが悪かったのにきれいになっているというときは、この舌側矯正を行っていることが多いです。
舌側矯正のメリット
舌側矯正のメリットはやはり目立ちにくいということです。
矯正はワイヤーが目立ち、しかも治療期間が大人の成人矯正では、最低でも2~3年かかることを思うと、目立たないほうがいいです。
特に接客業などの人前にでるような仕事の方はこの目立ちにくい舌側矯正を選択することが多いです。
舌側矯正のデメリット
目立ちにくい舌側矯正ですが、実は一般的なワイヤー矯正よりもたくさんのデメリットがあります。
1つは異物感が表側矯正よりも強いということです。歯の裏側なので、舌の異物感が強く、会話や食事のときに非常に違和感がでます。
食事はしにくく、話しづらいという症状がでます。
2つ目は治療期間が長くなる可能性があるということです。
歯の裏側というのは面積が小さく、歯の全周が表と比べて短くなります。
その結果、歯にかかるワイヤーの力が小さくなり、歯が動きにくくなります。
歯が動きにくくなるということは、それだけ治療に時間がかかってしまうということです。
そして3つ目は、治療費用が高くなってしまうということです。
舌側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着するため、装置を取り付けるのが難しく、より治療に技術が必要となります。
そのため、治療費用が一般的な矯正治療よりも20~30万円ほど高くなる傾向があります。
矯正歯科によってはそれ以上高くなる場合もあります。
おわりに
このように目立ちにくいということで、最近とても人気の裏側矯正ですが、デメリットもあります。
自分が矯正をしたいかどうか、そのときに目立ちにくさを優先させたいのか費用を優先するのか、など自分の考えをしっかりと持ち、矯正歯科の先生とよく相談して、舌側矯正を選ぶかどうかを決めましょう。