歯並びは顔の印象を決める大切な要素であり、出っ歯やしゃくれというのは、多くの人がコンプレックスとして悩んでいます。
そんなコンプレックスを解消するために、矯正治療を受ける方が毎年たくさんいらっしゃいます。
そんな歯科矯正ですが、できればちゃんとした矯正の専門の先生に診てもらって、きれいな口元になりたいですよね。
そこで、歯医者が教える!矯正歯科の選び方のポイントをご紹介します。
1、矯正の認定医かどうか
歯医者さんは歯科大学を卒業するために、一般的な治療についての知識はもちろん、技術についてもしっかりと学んで、国が行う国家試験に合格した人のみが歯科医師免許をもらうことができ、歯科治療を行うことができます。
ですが、矯正治療というのは確かに基本的な知識と技術は学びますが、歯科治療の中でもかなり専門性が高い分野であるので、他のむし歯や入れ歯、かぶせ物、歯周病などの治療の勉強を比較すると、大学時代に受けた矯正歯科の教育だけでは到底、矯正治療を行うことはできません。
したがって、矯正歯科の専門医のほとんどが、大学卒業し、研修を終えたあと、矯正歯科の大学院に進学したり、矯正歯科専門の指導医が在籍する医療機関で、矯正に特化した勉強をさらに最低でも5年ほど行います。
大学入学から考えて、矯正専門の歯科医師になるにはなんと10年以上の期間がかかります。
ですが、法律的には、歯科医師免許を持ち、研修を終えれば、矯正歯科の歯科医院を開業しても何の問題がありません。
何も勉強しないで、矯正歯科を行う歯科医師はまずいませんが、それでも法律的には問題がないので、看板だけみても、その矯正歯科の先生がどれくらい勉強したか、わかりません。
そこで、基準となるのが「矯正歯科の認定医制度」です。
矯正歯科の認定医を取得するには、指導医の在籍する指定医療機関で4年以上の治療実績があること、矯正学会での研究発表、どれだけ矯正歯科治療を行ったかといったことをすべて満たさないといけません。
認定医を取得するには、治療実績も知識の基準も満たしたうえで、矯正学会で行う試験に合格しなければいけません。
認定医を取得している時点で、治療実績も知識も保障されているのです。
ですので、しっかりと治療経験のある先生かどうかを判断するのに、認定医を取得しているかはとても参考になります。
2、実際に無料相談などを受ける
矯正治療は、虫歯治療などと違って長期間、小学生のころから成人まで長い期間がかかります。
成人矯正でも最低でも1~2年もかかります。
ですから、先生との相性も重要です。
先生が本当に信頼できないと、満足のいく治療を受けることができません。
矯正歯科医院では初診では無料で相談できたり、低価格で相談を受けられるところも多いので、まずは治療を受けようと考えている矯正歯科で、相談してみるのがおすすめです。
そこで、しっかりと症状や料金について説明してくれて、わかりやすく信頼できるかどうかが、とても重要です。
3、今通院している歯医者さんに相談する
最もおすすめな矯正歯科の選び方は、今、通院中の歯医者さんがあれば、その先生に相談することです。
というのも、一般治療を行っている歯科医師は矯正の専門的な知識はなくても、ある程度の知識を持ち合わせているので、どの先生がしっかりと知識もあり、技術も優れているかを判断することができるからです。
ですので、矯正歯科で悩んでいるなら、今通っている歯医者さんに相談するのがおすすめです。
おわりに
矯正治療は口元の美しさに直結します。ぜひ、満足のいく治療を受けるためにも、今回ご紹介したポイントを参考にして、矯正歯科を選んでみてくださいね。