歯肉炎は歯茎に炎症がおこっている状態です。歯のズキズキした痛みではないけれど、歯茎のあたりがなんとなく痛む・・・。そういった方は、お口の中をのぞいて、チェックしてみてください。もし、歯茎から血がでていたり、歯茎が腫れていたら、歯肉炎の可能性が高いです。
歯肉炎は、歯茎の炎症が小さいうちは血がでていると感じる程度ですが、歯肉炎が徐々に進行すると、炎症の程度も大きくなります。
そのため、最初は歯茎から血が出る程度だったものが、やがて歯茎が赤くなり、腫れている範囲が広くなってきます。それに伴って痛みも強くなってきます。そうなってくると、鈍い痛みがずっと気になるようになります。
すぐに完治させたいと、薬局に行ってお薬を探すことになると思います。しかし、歯肉炎は糖尿病などの生活習慣病と同じで、今日治療して、明日よくなるといったすぐによくなる病気ではありません。
あまりにも、痛みが強い場合は、痛み止めを服用しましょう。痛み止めを飲むと、炎症を抑える効果もあるので、一時的な痛みは抑えられます。ただし、他の市販薬は歯肉炎には効果がありません。
歯肉炎に効果のある薬は、抗生物質(抗菌薬)という菌を抑える薬です。抗生物質は残念ながら市販薬として、販売されていません。
ですので、歯肉炎を一日でも早く治したいときには、歯磨きを徹底することです。歯肉炎の原因は細菌ですので、歯磨きをすると、細菌を減らすことができます。
市販薬では歯肉炎は治りませんので、歯肉炎に効果がある歯磨きをおすすめします。最近では歯茎に直接塗るタイプの歯磨き粉も販売されています。歯肉炎は歯茎の炎症ですので、歯茎に直接塗るタイプの歯磨き粉は、薬用成分が歯茎に浸透しやすいです。
また、歯茎に歯磨き粉を塗るときに、歯茎にマッサージ効果があります。歯茎をマッサージすると、歯茎の血流がよくなり、炎症が早く回復しやすいです。歯茎に擦りこむように、いつもよりも長く歯磨きを行いましょう。ただし、力を入れ過ぎたりあまりにも長時間やり過ぎると、歯茎を傷つけてしまいます。
もちろん、歯茎マッサージだけでなく、歯もきちんと磨くようにしましょう。また、歯肉炎に効果のあるデンタルリンスを使うと、有効成分の中に殺菌成分があるので、歯肉炎の原因である菌を抑えてくれます。
あまりにも歯茎が痛いのであれば、風邪予防に効果的なイソジンガーグルによるうがいもおすすめです。イソジンは、殺菌効果のあるうがい薬ですから、歯肉炎に効果があります。うがいをするときは、ガラガラうがいではなく、クチュクチュうがいを行うようにしましょう。
歯肉炎は残念ながら、市販薬で治すことはできません。治すことができるのは、自分の歯磨きです。そのときに、早く歯肉炎を治すために、歯肉炎や歯周病に効果のある歯磨き粉を一緒に使いましょう。
歯肉炎は完治する病気ですから、しっかりと歯磨きをすれば治ります。軽度の歯肉炎であれば、歯磨き粉を歯ブラシにつけて、歯磨きをしっかりすれば、すぐに治ります。特に子供や、免疫力の高い若い人は2、3日で良くなることが多いです。
しかし、あまりにも痛みがひどかったり、歯茎の腫れがひどい場合は、歯医者さんに行って、歯肉炎の治療を受けましょう。歯医者さんに行くと正しい歯の磨き方を指導してもらえたり、歯肉炎に効果のある歯磨き粉を具体的に教えてもらうことができます。
歯茎に痛みがある感じがする、歯茎から血がでる、歯茎が腫れていたら、まずは自分の毎日の歯磨きを見なおしてみてくださいね。