口臭を気にする人が増加し、歯周病の怖さがテレビコマーシャルなどで宣伝されるようになってから、歯医者さんでは「歯石とり」を目的に来院される方が多くなってきています。
そんな歯石とりですが、どれくらいの頻度で歯医者さんに行ってしてもらうのが効果的なのでしょうか?
そんな歯石とりの頻度と効果についてわかりやすくご紹介します。
毎日歯をしっかりと磨いていても、だ液中のミネラルを材料にして、歯に小さな核を作り、歯に付着して歯石ができます。
最初はとても小さい歯石ですが、歯磨きをしないと、汚れ、プラークが付着して、さらにそのプラークにミネラルが沈着して、歯石がどんどん大きくなります。
とくに、唾液腺開口部といって、唾液を分泌する唾液腺という口の中に唾液を分泌する場所があり、その唾液腺開口部は、とくに唾液が最初に分泌される場所ですので、その唾液はたくさんのミネラルを含んでいます。
その唾液腺開口部は、舌の根元であり、下の前歯の裏側に位置します。
歯石なんてついてないという人でも、下の前歯の裏側を見ると、白い石のようなものがついていたら要注意です。
しかも、唾液腺開口部は一カ所ではありません。
頬っぺたにもあります。上の左右の奥歯の頬っぺた側に唾液腺開口部があり、歯石がつきやすい場所となっています。
ですから、頬っぺたを引っ張ってみて、奥歯に歯石がついてないか、確認してみましょう。
この歯石は時間経過とともに、硬く、大きくなるので歯磨きではとれなくなります。
そして、歯石は歯周病菌の温床であり、そこを拠点として、歯周病菌は炎症性の物質を放出し、歯茎に炎症を引き起こします。
そして、「歯茎下がり」を引き起こします。
ですから、歯石を取りに歯医者さんに行く必要があります。
では、歯を磨いても、歯石はどれくらいでできてしまうのでしょうか。
多くの人は半年くらいで歯石ができて、歯にこびりついてきます。
ですので、半年に1度は歯石とりに歯医者さんに行くのが効果的です。
ただ、歯石ができやすい方と、できにくい人がいます。
唾液がよくでる人は、歯石がつきやすいです。
ですので、3か月に1度は歯石をとってもらうといいでしょう。
さらに、歯並びが悪かったり、歯磨きをしていないと、これよりも早く歯石ができてしまいます。
ですので、気になる人は一度歯医者さんに行って、歯石とりをしてもらい、どれくらいの頻度で歯石とりをすればいいか、聞いてみましょう。
ただ、どんなに健康でしっかりと歯磨きをしている人でも、半年も経つと歯石がついていますので、最低でも半年に1度は歯石とりをしに歯医者さんに行きましょう。
歯石とりをとると、歯周病や口臭を予防できますので、ぜひ定期的に歯石とりをしてくださいね。