日々、お母さんたちは、子育てに奮闘しているかと思いますが、そんな中、最初のイベントとして、「一歳半検診」があるかと思います。
子供がちゃんと成長しているか不安もありつつ、「先生の診察で泣かれたらどうしよう・・・」と不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
そんな不安を少しでも解消するために、実際に、一歳半検診をしてきた歯科医師の立場と、一歳半検診を受けた母親の立場両方から見えてきた対策方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
歯医者さんからみたグズグズさんの特徴は?
まず、感じたのは、一歳半検診でも、かなりグズグズ泣く子供と、ぜんぜん泣かない子供と、極端に分かれることです。
どちらこというと、男の子の方がグズグズしがちではありますが、もちろん女の子もグズグズします。
泣く年齢だからだろうと思っていたのですが、実際に、母親になってから検診に行ってみると、やはり普段から、お母さんの仕上げ磨きに差があるということがわかってきました。
残念なことに、グズグズする子はお母さんが普段から仕上げ磨きをあまりしていないので、お口の中に手を入れられるのが嫌です。
さらに、歯を無理やり磨いたことが記憶に残っているからなのか、先生をかなり怖がります。
ですから、悪循環となり、なかなか口を開けてくれないので、検診が長引いてしまいます。
もちろん人見知りしやすい子や成長もそれぞれあるかもしれませんが、歯科検診の場合では、お母さんが日頃から仕上げ磨きをやっているかどうかが大きな影響を与えていることはわかります。
一歳半検診では虫歯の子はほとんどいませんが、グズグズがひどい子の方が、虫歯が多い傾向にあると思います。
お母さんの立場になってからやった一歳半検診でグズグズさせない対策方法とは?
歯科医師のお母さん、ママとして、子供の虫歯は恥ずかしいのと、一歳半検診は知り合いの先生がしますから、子供がグズグズしないために、「がんばろう!」と私は思い、自分の考えた対策を実践しました。
やはりそれは日頃から仕上げ磨きです。 子供と一緒に「はい、お口開けて、とじて」とか言いながら、仕上げ磨きのときにしっかりとお口を開けたり閉じたりする練習をしました。
もちろん、子供はずっと口を開けたまま磨くのは一歳半では難しいので、磨いている途中でも閉じてしまいます。閉じてしまったら、「しっかりと開けて!」と自分も大きな口を開けて教えました。
子供は親の真似をしますから、ママがあけたら、一緒にあけてくれます。開けたらとっても磨きやすいです。
最初はもちろん指示に従ってくれるということは難しかったですが、日頃から仕上げ磨きでこのように言っていると、自然と口を開けてくれるようになります。
閉じても、「開けて」と言ったら、開けてくれるようになります。
そして、仕上げ磨きを終えたら「はい、イー!」と言って、歯を噛んでもらいます。
これは噛み合わせを見るために必要です。
仕上げ磨きのときは、磨き残しがないか、チェックするのに、最後に噛んでもらうとしっかりとチェックできます。
開けて、閉じてもらう指示にしっかりとお母さんのいうことをわかるようになることが普段の仕上げ磨きでは大切です。
また、一歳半検診の一週間ほど前には、普段あまり仕上げ磨きをしない、お父さんにやってもらうのもおすすめです。
というのも、普段はお母さんがやっていることが多いので、スムーズかもしれませんが、お父さんで仕上げ磨きができないと、歯医者さんに検診してもらうのは、怖くて難しいかもしれません。
特に歯医者さんは男の先生が多いので、お父さんにも一緒に協力してもらいましょう。
お父さんが忙しい場合は、おばぁちゃんやおじいちゃんでも大丈夫です。
できれば、普段あまり慣れてない人の仕上げ磨きにも慣れてもらうことが大切です。
仕上げ磨きは、お母さんに任せっぱなしのお父さんがいるなら、一緒に協力しましょう。
そうすることで、一歳半検診でグズるのはかなり軽減されます。
私の子供は、びっくりするくらい人見知りが激しかったですが、このように練習することで、一歳半検診の身体検査でも、もちろん、歯科検診でも毎日の仕上げ磨きでなんとなく練習していたので、とてもスムーズでした。
お母さんになって思ったことは、やはり普段からの習慣が大切で、直前に練習しても意味がないということです。
さらに「子供が小さいから」というのはあまり言い訳にはなりません。
3歳児検診でも、入学前の検診でも、泣く子供は泣きます。成長したからといって、絶対に泣くのが改善されるわけではありません。
それが、「子育ての奥深さなのかなぁ、難しいけど、普段から頑張っていかないと、一日では礼儀は習慣化できないんだなぁ」と本当に感じます。
そして、甘やかすのではなく、しっかりとできた!というときに褒めてあげることが本当に大切だと思いました。
できなかったときは、怒鳴ることはしませんが、やはり一緒にここまで磨こう!と頑張ったり、今日できなかったけと、明日できたなら、全力で褒めたら、次の日はもっともっと磨きやすく、子供も頑張ってくれます。
一歳半検診で大泣きして、そのお母さんや子供にとってはたった一日のことで、また普段の仕上げ磨きをサボってしまうと、その先の3歳児検診でも、大泣きしてしまう可能性が高いです。
そして、将来虫歯だらけで、無理やり歯医者さんに連れて行って、押さえつけて治療をすれば、その子は一生、無視場に悩まされた人生を送るかもしれません。
極端ではありますが、実際に、お母さんになってから、普段からの仕上げ磨きの習慣が本当に大切であることを実感しました。
ですから、一歳半検診で泣かれないためにも、普段からの仕上げ磨きを頑張ってください。
もちろん、お母さんだけでなく、お父さん、家族みんなで、協力して頑張ることが大切です。
ぜひ、とても簡単なことなので今日からでもやってみてくださいね。